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「イサム・ノグチ 展」 |
地球を彫刻した男 ― そう称されることの多い世界的な芸術家 |
でき得れば、彫刻が根本的な関わりを持つものを発見し、自分自身で彫刻と大衆や空間との関係、そして過去における彫刻の効用を見きわめようと思った。彫刻は、他の芸術と同じく仲間うちの狭い視野内に閉じこめられてしまっていると、私には感じられた。彫刻には、なにかもっとも大きく、より高貴で、より本質的に彫刻的な目的があるにちがいない。 |
「輪郭だけで作る遊び場の模型」 Contoured Playground .model 4 1941年 石膏 7.6x66.0x66.0cm 香川県文化会館 T・風景の彫刻 ニューヨーク市に提出した公園プラン。大地を削ぎ、築山を盛ることで全体に緩やかな起伏のグランドを作って見せた。大地そのものを遊具に仕立てた秀逸な作品である。 c2005 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum / ARS, New York / SPDA, Tokyo |
「レダ」 Leda 7 1928年 真鍮、大理石 59.4×36.2×27.9cm ノグチ・ミュージアム(ニューヨーク) U・生命の抽象 当時パリで制作されたもの。タイトルはギリシャ神話に登場する女神の名前から取られている。 c2005 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum / ARS, New York / SPDA, Tokyo |
「グレゴリー(偶像)」 Gregory(Effigy) 5 1945年 (1969年鋳造) ブロンズ 168.7×50.0×39.3cm ノグチ・ミュージアム(ニューヨーク) V・生体の構築 《グレゴリー》は当初スレートで制作されたものを後年、ブロンズに鋳造した作品。タイトルは愛読書、カフカの小説「変身」から、巨大な虫になってしまった主人公の名前から取られている。 c2005 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum / ARS, New York / SPDA, Tokyo |
「エナジー・ヴォイド」 Energy Void 9 1971-72年 スウェーデン産花崗岩 360.0×305.0×140.5cm ノグチ・ミュージアム(ニューヨーク) /財団法人イサム・ノグチ日本財団 W・一塊の虚空 晩年、“ヴォイド”(空虚)は、いつも大きく心を占めていた形でありテーマであった。 高さ3.6m、重量約17トン c2005 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum / ARS, New York / SPDA, Tokyo |
本展はニューヨークのイサム・ノグチ財団・庭園美術館所蔵の作品を中心に46点で構成され、牟礼の美術館から門外不出とされていた石彫の代表作《エナジー・ヴォイド》が特別出品されます。 |
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